当サイトは北海道札幌市南区在住の日本小児歯科学会認定医・伊藤由恭が、乳歯の治療についての知識・情報を皆さんに知っていただこうと思い、開設しました。乳歯は永久歯と違う解剖、組織学的特徴があります。それが、部位と年齢によって移行していくのが特色です。情報は様々ありますが、お伝えするということが大切であり、それらの是非については皆さんに正しく判断していただければと思います。
小児期、学童期の乳歯の無痛治療についてまとめたサイトです。乳歯に特有の構造、組織学を利用することにより、治療をしなくてもすむ、後日、治療をしてもよい方法や注射をしない治療方法を提案するものです。ただし、これらのメソッドを歯科医学的に正統派のものとして他の歯科医のメソッドと比較することをお断りいたします。
5歳位までは、お口の中は全て乳歯ですが、それ以降、14歳位迄はお口の中に、乳歯と永久歯が混在しています。この方法が使えるのは乳歯のみです。例えば左図においては緑の歯が乳歯となります。
左図五角形の条件が、全て揃うこと、五角形の中心にお口の中を持ってきてそこに維持することができれば虫歯の進行は止まります。ここが1番のポイントです。つまり穴は少し開いていますが、削らず、さわらずに維持できるのです。強く痛い注射ができるようになるまで待つのです。
乳歯は歯根吸収の度合いによって治療法が変わります。何も分からない必要性の理解できない子に無理に注射をするなど適応外の治療法を強いるべきではありません。