すべて健康保険の適応です。乳歯の歯の神経を取る治療法の1つを例としてあげます。一切注射はしないでできます。ツルハなどで小児用のバファリンを買っておくと安心ですね。
①乳白歯の髄角(3ヶ所)のうちどこか一ヶ所、必ず削って痛くないところがあるはずです。そこのみを穴を開けて終わりです。これ以上は絶対削りません。まず髄腔内圧を抜くのです。
②乳歯は歯根吸収が3分の1を超えると多孔性となり、ポイントを選ぶと容易に内圧が抜けて痛みや腫れが引きます。薬はセフカペンピボキシルです。
③2日目、歯髄の生えている所をさけて死んでいる所のみ天蓋を除去します。内圧がないと痛くもなく、削ることができて子供さんも、もう安心しています。
上から削り取るのではなく、無注水のエンジンにタービンラウンドで圧回転でかきあげて内圧を抜いていきます。
④3日目、FCをほんの少し貼薬して蓋をします。この時ブローチを根管内に押し込んではいけません。別のガスの内圧が上がってしまいます。何かを押し込むのではなく、抜くという姿勢が大切です。
⑤リーマーではなくファイルで手で拡大し、根充して上は白く造って完成。根充圧をかけ過ぎないことが大切です。痛みや腫れは、大抵1~2回で消えます。
虫歯は、乳歯でも永久歯でも削って痛くない所と削ると飛び上がる位痛いところに別れています。痛くない所のみを削れば、全行程で注射は一度も必要ありません。白く造ればあとは永久歯が出てくればポロリと落ちます。